名古屋学院大の創立６０周年を祝って開かれた記念式典＝名古屋市熱田区の同大名古屋キャンパスしろとりで

　名古屋学院大の創立６０周年の記念式典が２５日、名古屋市熱田区の同大名古屋キャンパスしろとりで開かれた。学生や教職員、卒業生ら約５００人が集まり、節目の日を祝った。

　同大は１８８７年に前身の「名古屋英和学校」を、キリスト教のメソジスト・プロテスタント教会の米国人宣教師、フレデリック・Ｃ・クライン博士が創立したのが始まり。１９６４年に経済学部経済学科の単科大学として開学した。今年４月には経営学部も開設し、９学部、２研究科（大学院）の総合大学に発展した。

　人間のおごりを戒め、人との調和を説く建学の精神「敬神愛人」を大切にした人格教育に加え、国際交流や地域連携にも注力。これまで学部は５万５千人余が卒業し、大学院は１５００人余が修了した。

　式典で、参加者たちは祝賀や感謝の気持ちを込め、賛美歌や祈りをささげた。その後の記念講演会で赤楚治之学長は「クライン博士や先人たちの遺志を受け継ぎながら、２１世紀を担う若者を育む大学としてさらに歴史を重ね、中部に名古屋学院大ありと認識してもらえる教育をしていきたい」と述べた。　（片岡典子）

（2024年5月26日　中日新聞朝刊県内総合版より）