名古屋金城ふ頭アリーナの活用法を語る学生ら＝中村区の愛知大名古屋キャンパスで

　「名古屋金城ふ頭アリーナ」（港区）の空きスペースの活用を考えてきた愛知大の学生による検討結果の発表が２２日、中村区の同大名古屋キャンパスであった。

　市は、今年４月に民間企業から無償譲渡されたアリーナの有効活用方法について、若者ならではの感性と経営の知識を生かして考えてもらおうと、同大経営学部で流通マーケティングを学ぶ３年生４人に検討を依頼していた。

　学生らは、若者の間でひいきの芸能人やアニメキャラクターなどを応援する「推し活」が人気であるとして、スポーツ選手を推せるカプセルトイや写真撮影パネルなどを設置し、「推し活の聖地」として来場者の満足度を上げることを提案した。

　案を聞いたアリーナを拠点とするフットサルチーム「名古屋オーシャンズ」やハンドボールチーム「ＨＣ名古屋」の選手からは「私の推し活もしてもらいたい」「スペースに選手が登場するのも面白い」など肯定的な意見が出た。

　学生の１人坪井七海さん（２１）は、男性アイドルグループのメンバーが推しで、ライブに行くとグッズと一緒に写真を撮るという。「推し活スペースができれば、スポーツ観戦にも行きたい」と話した。　（高橋信）

（2023年12月24日　中日新聞朝刊市民版より）