ドリンクのテイクアウトで選べるステンレス製タンブラー＝北区で

■市、プラ削減へ実験　３日以内に返却条件

　プラスチックの削減を目指し、市環境局は飲食店でのテイクアウト時にステンレス製のリユース容器を使用する取り組みを始めた。愛知学院大名城公園キャンパス内にある飲食店「猿ｃａｆｅ」＝北区＝で来年１月末まで実証実験が行われている。

　市は５月、プラスチック削減のアイデアを事業者から募り、ＮＩＳＳＨＡ（京都市）のテイクアウト容器シェアリングサービス「Ｒｅ＆Ｇｏ（リーアンドゴー）」をモデル事業として選定した。

　市と包括連携協定を結ぶ愛知学院大が取り組みに協力。猿ｃａｆｅでは、ドリンクのテイクアウト時にプラスチック容器か、ステンレス製のタンブラーを選ぶことができる。タンブラーは３日間借りることができ、店舗か店外の返却ボックスに返す仕組み。利用は無料でＱＲコードからの登録が必要。学生以外に一般の人も利用できる。

　市の担当者は「断熱性が高いので、図書館などで勉強する際に利用してもらえればいいのでは」と話す。同大の職員は「ゴミを出さないライフスタイルを考えるきっかけになってほしい」と期待している。市は今後、実施店舗を増やしていく。（山野舞子）

（2023年10月31日　中日新聞朝刊市民総合版より）