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学生活動  2023.10.24

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バランス、彩り◎ 中部大生考案弁当

手際良く調理を進める学生=いずれも春日井市松本町の中部大で

手際良く調理を進める学生=いずれも春日井市松本町の中部大で

 春日井市松本町の中部大の学生が、同市熊野町にスーパーを出店する「オークワ」(本社・和歌山市)と連携し、弁当の商品化を目指している。同大でマーケティングを学ぶ学生と管理栄養科学専攻の学生がそれぞれの専門を生かし、こだわりの弁当を試作。9月下旬に、試食会とプレゼンテーションが同大で開かれた。(長谷川和華)

■「オークワ」と商品化へ 女性ターゲット、「味変」も

 参加したのは経営情報学部と応用生物学部の学生。試食直前のプレゼン会場横の調理場では、2学部が交ざった五つのグループが、食材を炒めたり、卵を巻いたり、手際良く進めていた。しょうが焼きなど食欲を誘う香りが立ち込めるころには、それぞれ弁当箱に完成した食品を詰め始めた。少し震える手で盛り付ける学生を、仲間たちが励ましながら見守った。

 若者から新たな視点を得ようとオークワが提示したのは女性をターゲットに約700キロカロリーの献立。学生たちは、マーケティングの観点から女性が好むメニューやパッケージを提案し、管理栄養科学の視点で栄養が偏らないようにメニューを組み立てた。参考にする弁当の試食もしながら、試作を何度も繰り返した。

 できたメニューは肉巻きおにぎりや筑前煮、カップケーキなどさまざま。完成品を並べてプレゼンがスタート。学生はスライドを使い、参考にした弁当から学んだ点や、容器や配置のこだわりを力説し、「彩り豊かにした」「味変できます」など飽きさせないコツなどもアピールした。企業側からは価格設定の想定や、指定のカロリーに収める難しさなどの質問があった。参加したオークワの社員は「思っていたより良くて驚いた」と好感触。

 経営情報学部3年の橋口雄哉さん(20)は「第一印象は大事なのでおしゃれを意識した。管理栄養科学専攻の学生がいることで、カロリーやタンパク質について考えることを体験できた」、同じグループで同専攻4年の鈴木愁平さん(22)は「管理栄養の視点だけだと体のことばかりで、楽しく食べることを忘れがち」と学部を超えた学習の手応えを感じていた。

 企画は、経営情報学部の清水真教授から、今年4月に同社が市内に出店したことをきっかけに提案した。商品化の時期など詳細は今後決まる。

(2023年10月24日 中日新聞朝刊近郊版より)

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