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学生活動  2023.09.29

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里山の獣害 身近に 池田 愛知大の学生ら猟師と交流

シカ肉のキーマカレーを味わう学生たち=池田町宮地で

シカ肉のキーマカレーを味わう学生たち=池田町宮地で

■わな猟の手法や生け捕りの難しさ体感

 里山や食害をもたらすシカなどの野生動物について知り、地域の課題解決を考えるプログラムが28日、池田町宮地であった。愛知大のボランティアサークルの学生10人が参加し、山に入って猟師から話を聞いたり、ジビエを使った料理を味わったりした。(松本歩純)

 池田町では、個体数が増えたシカなどによる農作物の食害や山林の荒廃が問題になっている。学生たちは猟師の吉田文さん(39)から、シカが人里に下りてくるのは耕作放棄地が増えたためだと聞いた。国内で多数のシカが狩猟の対象となっているが、食用として活用されているのはわずかだと学んだ。

 池田山に入り、わな猟の方法も見学した。内田誠逸さん(74)から獣道に仕掛けたわなの仕組みを説明を受けた。食用にするためには生け捕りにしなければならないことを聞き、猟の工夫や難しさに耳を傾けていた。1年の松村光起さん(19)は「祖父母の山や畑が獣害に遭っているので身近な問題だった。狩猟免許を取ってみたい」と話し、自分の経験と学びをつなげていた。

 昼食には吉田さんが池田山で捕ったシカ肉のキーマカレーを食べた。2年の児玉佳歩さん(19)は「シカ肉は癖がなくおいしかった」と初めてのジビエを味わっていた。

 学生らは今後も研修を継続し、自分たちができることを考えていく。吉田さんは「地域の課題にアプローチする方法を考えるきっかけになってほしい」と期待を寄せた。

 研修は、フィリピンで路上生活をする子どもたちの支援をするNPO「アイキャン」が、持続可能な暮らしのために日本国内でできることを考えてほしいと初めて企画した。

(2023年9月29日 中日新聞朝刊西濃版より)

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