設計に挑戦する学生（右）ら＝名古屋市中村区で

　椙山女学園大（名古屋市千種区）生活科学部の学生が、設計士から家造りを学ぶワークショップが１１、１２の両日、同市中村区の「ＬＩＸＩＬショールーム名古屋」であった。１～４年生１９人が風通しを良くする間取りなどで、省エネを実現する住宅の設計に挑戦した。

　学生たちは、陽光や風を活用し、冷暖房の使用を抑えるなど環境に配慮した設計「パッシブデザイン」を軸に、４人家族が住む２階建ての想定で平面図や立面図を作製。家族の生活様式を熱心に想像しながら間取りや内外装を決め、製図用ペンと定規で図面を仕上げていった。設計士は流行の間取りや施主の声を交えて助言し、完成に導いた。

　４年の日野珠海さん（２１）は「施主と日々、やりとりしている人と設計する貴重な機会。疑問にもすぐに答えてくれて、とても勉強になった」と話した。ＬＩＸＩＬの主催で、東海圏などの工務店７店の設計士ら１３人が協力した。　（岸友里）

（2023年9月20日　中日新聞朝刊県内総合版より）