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大学野球  2023.05.12

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愛知大学野球 愛知春季L 名城大サヨナラ劇勝

中京大-名城大 9回裏名城大、河田の内野安打でサヨナラ勝ちし喜ぶ名城大ナイン=パロマ瑞穂野球場で(いずれも森研人撮影)

中京大-名城大 9回裏名城大、河田の内野安打でサヨナラ勝ちし喜ぶ名城大ナイン=パロマ瑞穂野球場で(いずれも森研人撮影)

第5週 第5日(11日・パロマ瑞穂)

■異例の5回戦 中京大突き放し単独首位

 名城大と中京大の首位攻防戦は、名城大が7-6でサヨナラ勝ちした。4点差を追いつかれた直後の9回に3番・河田隆博外野手(4年・星城)のサヨナラ適時内野安打で試合を決めた。2試合連続ドローを含めた異例の5回戦の末、名城大が勝ち点を4に伸ばして単独首位に立った。

 意地と意地がぶつかり合う一戦は、一筋縄で終わらなかった。名城大が4点リードの9回。リリーフの松本がまさかの乱調で同点に追い付かれた。今カード3度目の引き分けも頭をよぎる9回裏。先頭の代打・門田の安打などで1死二、三塁とし、最後は河田の二塁へのゴロで三走がサヨナラの生還。大きな勝ち点を手にした。

 「勝つか負けるかで天国か地獄。中京大さんの底力を感じました」。激闘を終え、安江均監督(63)は安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 先発の最速153キロ右腕、岩井俊が7回まで5安打1失点。巨人スカウトのスピードガンで150キロを計測した直球に、切れのあるスライダーなどを交えて毎回の9奪三振と試合をつくった。

 この6日間で3度目の先発登板。「疲れは少したまっていました」と苦笑いしながらも「僕が投げないと勝てないという責任感を持っている。気合で投げました」と言葉に力を込めた。

 優勝争いで頭一つ抜け出した。最終週の中部大戦で勝ち点を取ると3季連続優勝が決まる。「しっかり休み、いい状態で次戦を迎えたい」と岩井俊。勝負の最終週へ向かう。 (谷大平)

■驚異の粘り及ばず 中京大

 中京大は驚異の粘りをみせるも勝ち点にあと一歩届かなかった。2-6で迎えた9回。1番松山の適時打などで2点差に迫ると、2死二、三塁で杉浦文の2点適時打で同点に追い付いた。ただ、その裏から4連投のマウンドに上がった高木がサヨナラを許した。

 半田監督は「選手たちはよく頑張ってくれた。負けたのは監督の責任です」と唇をかんだ。

■岩井俊7イニング1失点 Gスカウト高評価

▽巨人・木佐貫スカウト(2人態勢で視察。名城大・岩井俊について)「打者の手元でボールが強く、球威で押せるタイプ。左打者の膝元へのスライダーがよく決まっていた。今季通して結果を残し、注目度も上がっているのでは」

▽5回戦(名城大2勝1敗2分け)
中京大 000010014|6
名城大 002310001x|7
(京)渡辺都、森、中川、高木-牧山、関岡、文元
(城)岩井俊、松本-加藤

(2023年5月12日 中日スポーツ6面より)

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