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大学野球  2023.05.10

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愛知大学野球 愛知春季L 白熱 連日ドロー 中京大 名城大

試合後のあいさつを終えてベンチに引き揚げる両チームの選手たち=愛知県の刈谷球場で(谷大平撮影)

試合後のあいさつを終えてベンチに引き揚げる両チームの選手たち=愛知県の刈谷球場で(谷大平撮影)

第5週 第3日(9日・刈谷ほか)

■首位攻防譲らずきょう小牧で4回戦

 勝ち点3で並ぶ名城大と中京大の首位攻防戦は延長11回の末、3-3で異例の2試合連続での引き分けとなった。名城大は3-0の7回に追いつかれたが、今秋ドラフト上位候補の最速153キロ右腕、松本凌人投手(4年・神戸国際大付)の好リリーフで勝ち越しを許さなかった。4回戦は10日正午から小牧市民球場で行われる。愛工大は中部大に4-0で勝ち、勝ち点1を獲得。エース右腕、中村優斗投手(3年・諫早農)が2安打完封、14奪三振と快投した。

■踏ん張りたたえる

 どちらも一歩も引かなかった。首位で並ぶ両チームの対決は2戦連続で3-3のドロー。前日に続き終盤に追いつかれて引き分けとなった名城大の安江均監督(63)は「厳しい展開だった。畳みかけてくる中京大さんの攻撃をよく踏ん張ってくれた」と2番手・松本の粘投をたたえた。

 先発の最速153キロ右腕、岩井俊が6回まで1安打無失点と好投。日本ハムスカウトのスピードガンで150キロを計測した直球にキレのある変化球を交えて的を絞らせなかった。ただ3-0の7回に2ランを浴びると、次の打者に安打を許した場面で降板した。

■連投の松本も結果

 後を受けた松本は同点打を許したが、8回以降は零封。5イニングを投げた前日に続く連投にも「試合に入れば疲れは感じなかった」。5イニングを2安打無失点と結果を残した。

 負ければ勝ち点を落とす中京大は、2戦連続で先発した左腕・中川から麻続、森、高木とつないだ。「最初から継投を考えていた。誰が先発というより一人一人が与えられた場所で役割を果たすだけ」と半田卓也監督(40)。タレント豊富な投手陣を擁する相手に総力戦で対抗する。

■ぶつかり合う意地

 今カード4戦目に向け、安江監督が「松本なしで勝ちきれるとは思えない」と松本の3連投も辞さない構えをみせれば、半田監督も「ここまで来たら疲れとかじゃない」と力を込める。首位攻防戦は互いの意地がぶつかり合う死闘の様相を呈してきた。

 (谷大平)

■3試合連続の打点 名城大・伊藤

 名城大は頼れる4番のバットが先制点を生んだ。1回、2死一塁で伊藤が左翼手の頭を越える逆方向への適時二塁打。前日の2ランに続いて今カード3試合連続打点となる先制打を放った。昨春に打率6割3分6厘のリーグ新記録を樹立した主将は「いい対応ができた。逆方向への長打が自分の魅力。調子はいいと思う」と自信をみせた。

▽3回戦(名城大1勝2分け)
名城大 10000200000|3
中京大 00000030000|3
(延長11回規定により引き分け)
(城)岩井俊、松本-加藤
(京)中川、麻続、森、高木-牧山
本塁打 秋山(京)

(2023年5月10日 中日スポーツ7面より)

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