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学生活動  2023.02.23

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サイクリング 支援の輪 「ウクライナ復興 教育欠かせない」

ウクライナ支援のため力を合わせて走るメンバーたち=2日、瀬戸市内で(佐藤さん提供)

ウクライナ支援のため力を合わせて走るメンバーたち=2日、瀬戸市内で(佐藤さん提供)

■元名学院大教授ら 寄付呼びかけ 瀬戸市内走る

 ロシアの侵攻から24日で1年になるウクライナの教育を支援しようと、元名古屋学院大教授の増田喜治さん(71)ら有志6人でつくる「チームシュクーレ」が1日からの6日間、瀬戸市内を自転車で走り、寄付を募った。シュクーレは、現地の言葉で「学校」の意味。「1キロメートル500円」を目安に、それぞれが知人らに交流サイト(SNS)などで呼びかけた。増田さんは「今後も継続して支援を訴えたい」と話している。(伊藤ちさと)

 参加したのは増田さんのほか、同大3年の佐藤雅起さん(21)や金城学院大4年の西塚早咲(さき)さん(22)、増田さんの友人の大城正利さん(71)とピーター・ベイクラーさん(61)。自転車の調整などのサポーターとして名古屋学院大4年の神藤倫良(ともろう)さん(21)も加わった。

 増田さんが同国の支援を始めたのは2022年3月末の大学退職後。長年の教員経験から、戦争で教育の機会が奪われていることに胸が痛んだ。そこで、まずは趣味で集めた蓄音機などの骨董(こっとう)品を市内のギャラリーで販売し、売上金約283万円を日本国際飢餓対策機構を通じて現地に贈った。

 販売を手伝った人たちと同年6月に結成したのが、チームシュクーレだ。増田さんのもう一つの趣味であるサイクリングを生かし、走ることで支援を訴えようと、夏ごろからそれぞれに練習を開始。ときには全員で自転車専用道路がある滋賀県の琵琶湖や静岡県の浜名湖に出かけ、1日150~160キロを走り込んだ。

 「1キロ500円」と寄付の目安を示して迎えた本番の6日間は、瀬戸市北部を中心に、午前8時半から夕方まで1日80~100キロを走った。山道も多く高低差は最大約220メートルにも。「大変だったが、もっときつい状況にあるウクライナのことを思えば何ともない」とメンバーは口をそろえる。奮闘に応えるように、結成時からの寄付総額は約90万円に達した。

 最終的な目標は650万円。まずはパソコンやタブレット端末などを購入して現地に贈り、将来的には攻撃で破壊された校舎の再建費用に充てたいという。

 増田さんは「先を見据えた場合、ウクライナの復興には教育が欠かせない」と力を込める。

 集まった寄付金は、同機構を通じて現地に届けられる。寄付は随時受け付けている。(問)増田さん=電子メールactdifferent@gmail.com

(2023年2月23日 中日新聞朝刊なごや東版より)

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