模擬税務調査で、不審な領収書を見抜く着眼点を教わる学生（左）＝名古屋市中区の名古屋国税局で

　税務調査の仕事を理解してもらおうと、大学生を対象にした「国税専門官インターンシップ」が、名古屋市中区の名古屋国税局であり、学生らが調査の模擬体験などをした。

　架空の建設会社を舞台にした模擬税務調査では、税務申告の内容の不審な点を探した。国税局職員は「売り上げを減らすか、仕入れや経費を増やすのが手口」と説明。請求書や領収書の控えと会計帳簿を突き合わせ、売り上げに計上されていない領収書を探すなどした。

　参加した名古屋市立大３年の小倉共平さん（２０）は「税に関わる仕事はやりがいのある仕事と思い、参加した。調査の着眼点を学べて興味深かった」と話していた。（角雄記）

（2023年1月6日　中日新聞朝刊県内総合版より）