学生たちが「木匠塾」合宿で作った個性的なベンチ＝中津川市加子母で

　京都－東京間の８つの大学で広く建築について学ぶ学生が、木の文化が根付く中津川市加子母（かしも）で合宿する「加子母木匠塾（もくしょうじゅく）」が８月の３週にわたって地区で開かれた。

　「加子母って、どこ」と場所も知らなかった学生に地域の良さを伝え、合併前の加子母村だった１９９５年から回を重ねてきた。

　コロナ禍で開催は３年ぶり。変則日程となり、８月８日から５日間ずつ３週にわたり計１５５人の学生が滞在した。例年は地域の工務店と交流するが、残念ながら控えた。

　８大学は立命館大、京都大、東洋大、名城大、京都芸術大、滋賀県立大、金沢工業大、京都工芸繊維大。

　毎年恒例の制作実習では今年は合体するベンチを作った。主に大学ごとに設計した８つのベンチを大学の枠を超えた混成チームで３週かけて１つずつ作った。主立ったメンバーが加子母を再訪して１０月に完成品のお披露目を目指す。

（2022年9月6日　中日新聞朝刊中南信総合版より）