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スポーツ  2022.01.18

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最新の野球機器で 愛大後輩にエール 楽天の安田捕手 「ラプソード」寄贈

ラプソードを前に、投球する部員=愛知大豊橋キャンパスで

ラプソードを前に、投球する部員=愛知大豊橋キャンパスで

 昨年のプロ野球ドラフト会議で楽天から2位指名を受けた愛知大4年の安田悠馬捕手(21)が17日、母校の愛知大野球部に、球の回転数などを測る機器「ラプソード」を寄贈した。

 ラプソードは高性能カメラとレーダーを搭載。投手と捕手の間に設置することで投手の投げた球の回転数、回転軸、腕の角度などを数値化し、投球の修正に役立てられる。ここ数年で米メジャーリーグや日本のプロ野球で普及したが、アマチュア球界では珍しく、県内の大学での導入は初めてという。

 ラプソードを取り扱うスポーツ用品メーカー「エスエスケイ」(大阪市)から、安田捕手が用具提供を受けている縁で、今回の寄贈が実現した。

 ラプソードジャパンの山同(さんどう)建日本支社長(54)がグラウンドのある愛大豊橋キャンパスを訪れ、部員らに使い方を指導。投手2人が直球や変化球を試投し、画面に表示された数値を基に球速や回転数などを確かめた。試投した1年の玉木翔大投手(19)は「『いいボール』は投手と捕手の感覚でしかなかったが、これで可視化できる。安田さんのように練習して、うまくなりたい」と話した。

 山同支社長は「パフォーマンスを上げることも大切だが、数値を基に工夫と努力をすることで、人間として成長してほしい」と呼び掛けた。

 愛大は元中日ドラゴンズで歴代最多セーブ記録を持つ岩瀬仁紀さんらを輩出しているが、現中日の祖父江大輔投手以来、出身投手はプロから支配下指名を受けていない。現在、仙台市で新人合同自主トレーニングに励んでいる安田捕手は「野球は投手の投球から始まるスポーツ。後輩たちには最新の機械を使って、技術を磨いてほしい」とコメントを寄せた。(斎藤徹)

(2022年1月18日 中日新聞朝刊東三河版より)

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