カードゲームを楽しみながらＳＤＧｓへの理解を深める大学生と知立市の若手職員＝同市中央公民館で

　大学生と知立市の若手職員がカードゲームを通じて「持続可能な開発目標（ＳＤＧｓ）」とまちづくりの関わりを学ぶ研修が、同市中央公民館であった。

　本年度に国の「ＳＤＧｓ未来都市」に選定された市では、推進につながる施策を学生らが提言するコンテストを来年１月に開催予定。普及・啓発のため、市と連携協定を結ぶ愛知教育大、愛知大の学生に参加してもらった。

　ゲーム名は「ＳＤＧｓ　ｄｅ　地方創生」。職員と学生計２０人が会場を１つの町に見立て、行政職員役や住民役となって資金と資源のカードを交換したり譲り合ったりし、ＳＤＧｓのゴールに沿ったプロジェクトを達成した。ＳＤＧｓの啓発事業を進める企業「ふるサポ」（東京都渋谷区）の中島達朗社長（６２）が進行役を務め、講義も担った。

　卒業後は行政関係の仕事に就く予定という愛教大４年の酒井愛実さん（２２）は「集まる情報を官民業でうまく共有し、ＳＤＧｓにつながる良い政策をつくっていく大切さを感じた」と話していた。

（2021年10月19日　中日新聞朝刊西三河総合版より）