駅構内に展示された学生が制作したポスター＝守山区の大森・金城学院前駅で

　金城学院大（守山区）のサークル「広告研究会」が制作した痴漢や盗撮など女性を狙った犯罪の撲滅を訴えるポスターが、名鉄瀬戸線と「ゆとりーとライン（名古屋ガイドウェイバス）」の駅に展示された。

　同研究会では守山署の依頼を受け、１～３年生の１５人が８月から犯罪被害防止のためのポスターを制作。完成した１０作品で学内投票をしたところ、子どもから父親に宛てた手紙を絵柄に、「その行為、家族にバレても大丈夫？」と訴えた作品が、全１７６票のうち最多の４３票を獲得し、代表作に選ばれた。

　代表作を中心に、投票が多かった計６作品が守山区や尾張旭市の駅構内で順次展示される。

　同大に近い名鉄瀬戸線「大森・金城学院前駅」では１１日、ポスターが掲示された。同研究会の柴田真衣会長（３年）は、「多くの人に関心を持ってもらい、犯罪が減ってほしい」と期待。

　守山署の杉浦巌署長は「斬新なアイデアで素晴らしい作品ができた。犯罪がないのが１番だが、もし被害にあえばすぐに通報してほしい」と呼び掛けた。

（2021年10月16日　中日新聞朝刊市民総合版より）