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お知らせ 2021.10.03
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きれいなピンクの「クビキリギス」 中部大で2匹 変異が遺伝か

学生たちと虫探しをする名和さん(左から3人目)と千田さん(同4人目)=春日井市松本町の中部大で
千田さんが2匹を見つけたのは先月24日と26日。いずれも、幼児教育の授業で活用している「模擬園庭」の草むらの中でつかまえた。体長は約3.5センチと4センチ。名和さんの見立てによると、ともに雄で、小さい方は最後の脱皮前の終齢幼虫。大きい方は成虫で、羽先まで含めると6センチほどある。2匹とも全身やや濃いめのピンクで、学生たちも「きれいな色」と不思議がる。
30日は、幼稚園教諭などを目指す同学部の1年生たちを対象に、屋外で「生き物探し」の授業が開かれた。臨時講義を引き受けた名和さんは、ピンクのクビキリギスについて解説。「2匹が中部大で見つかったことはラッキー。今後、DNAレベルでの解析などにつながれば新たな発見があるかもしれず、ロマンを感じる」と話した。学生たちと虫探しにも参加。「昆虫採集は幼児教育にもつながる。たとえ皆さんが昆虫嫌いでも、子どもの好奇心をつぶさないよう対応してあげてほしい」とアドバイスした。
(小島哲男)
(2021年10月3日 中日新聞朝刊なごや東版より)