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お知らせ  2021.10.03

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手作り笑顔マスクで 楽しく免疫力アップ 名短大・福島准教授提案

スマイルマスクを提案する福島准教授=豊明市の名古屋短大で

スマイルマスクを提案する福島准教授=豊明市の名古屋短大で

 新型コロナウイルス禍で暗い空気が漂う今だからこそ「笑い」で免疫力を上げようと、臨床心理士でもある名古屋短大(豊明市)の福島裕人准教授は「スマイルマスク」を提案している。見る側が楽しいだけでなく、ゼミの学生と調べた結果、マスクを着けた側のストレス度も下がるようだという。

 福島准教授の専門は「笑いと健康」。笑う動作と呼吸法を合わせた「笑いヨガ」の指導者資格も取得している。「笑いは、ストレス解消や鎮痛効果のほか、NK(ナチュラルキラー)細胞活性化による免疫力増強にも効果がある」といい、2007年から「名古屋ラフタークラブ」で地域の人たちにヨガを教えてきた。

 だが、新型コロナ感染拡大で活動は休止に。オンライン開催も考えたが、目と目を合わせるアイコンタクトも笑いヨガの重要な要素のため、諦めた。「コロナ禍は、笑いヨガだけでなく、笑いそのものにも逆風だ」と話す。

 そこで、感染対策をしながら「笑い」を通じて健康になる方法を模索。マスクで口元が隠れ、表情が読み取れないと人は不安を感じるため、市販の不織布マスクに笑った口元を描いた「スマイルマスク」を昨年、ゼミで制作。今年はさらにバージョンアップし、100円均一などで売っているデコレーションシールで「笑顔」を描くことにした。

 「作るのも楽しいし、着けても楽しい。着けて歩けば周りも笑顔になるし、見えない表情も補える」と福島准教授。実際、学生4人がスマイルマスクを着けて20分間、散策し、ストレス度が高いほど上がる唾液中アミラーゼ値を測定したところ、3人が着用前より低い値を示したという。結果は8月に名古屋市で開かれた、笑いとユーモアを総合的に研究する「日本笑い学会」(会長・森下伸也関西大教授)でも発表された。福島准教授は「ぜひ家庭で作って、楽しく免疫力を上げてほしい」と話した。 (平木友見子)

(2021年10月3日 中日新聞朝刊市民総合版より)

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