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イベント  2021.07.17

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デジタルアーカイブ教育プログラム開発 郡上北高と岐阜女子大 連携

高大連携の調印式に臨んだ川地校長(手前左)と松川学長(同右)=郡上市の郡上北高で

高大連携の調印式に臨んだ川地校長(手前左)と松川学長(同右)=郡上市の郡上北高で

■地域課題解決目指す

 郡上市白鳥町の郡上北高校と岐阜女子大(岐阜市)は15日、デジタルアーカイブに関する教育プログラムの開発などを通して地域課題の解決を目指す高大連携協定を結んだ。

 調印式は郡上北高で開かれ、関係者11人が出席。同校の川地晃正校長と松川礼子学長が協定書を交わした後、生徒の代表3人が「教育の成果を郡上の情報発信に役立てたい」などと述べた。

 デジタルアーカイブは、さまざまな文化財や自然環境などをデジタル映像で記録し、データベースとして保存、公開する。岐阜女子大は7万5000点もの画像や動画を集めた「郡上白山文化遺産デジタルアーカイブ」を構築し、ウェブサイトで公開している。

 郡上北高は昨年、岐阜女子大と共同でデジタルアーカイブを活用し、郡上市内の文化財や観光施設などを紹介する冊子「郡上探訪 郡上であそぼ」を発行。本年度は、デジタルアーカイブの学習を正式に教育課程に組み入れた。生徒たちは現在、同大の久世均教授(デジタルアーカイブ研究所長)の指導を受け、郡上のプロモーションビデオを作る準備をしている。

 高大連携は、デジタルアーカイブの教育プログラム開発や教材研究などを進めるとともに、移住促進、観光振興といった郡上の地域課題の解決に寄与する狙いがある。郡上北高は先進的な研究を手がける岐阜女子大の支援を受け、2022年度以降に学校設定科目「デジタルアーカイブ」を設置する考えだ。

 調印式で川地校長は「デジタルアーカイブの学びが、生徒たちが社会の創り手となるための大きな役割を果たすことを期待する」とあいさつ。松川学長は「郡上北高との連携講座は、高校で実施される課題探求型学習の全国のモデルとなりうる」と話し、今後の成果に大きな期待感を示した。(中山道雄)

(2021年7月17日 中日新聞朝刊中濃版より)

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