進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 学生活動

中日新聞掲載の大学記事

学生活動  2021.07.08

この記事の関連大学

「いす」にあふれる遊び心 県立芸大デザイン専攻生 長久手で展示

アイデアが凝らされたいすに座る学生=長久手市のイオンモール長久手で

アイデアが凝らされたいすに座る学生=長久手市のイオンモール長久手で

■「買い物帰り 気軽に座って」

 「家や学校に、あったらいいな、こんないす」。長久手市の県立芸術大の学生19人がつくった遊び心あふれる「いす」が、同市のイオンモール長久手駅前棟2階に展示されている。3期間に分けて作品を入れ替え、18日まで。土日には学生が常駐し、実際に座ることもできる。(西川侑里)

 デザイン専攻の2、3年生向け選択必修課題「ファニチャーデザイン」の一環。各期間で6、7人が1、2点ずつを並べる。

 3年松本晴子さん(21)は、座板が低くて楽に正座できる形状のいすを作った。「1人暮らしの家に多いと思うローテーブル仕様。自分が膝を立ててご飯を食べるのに抵抗があったので思いついた」と明かす。

 「ゆりかご」のような形で背もたれに体重をかけると後ろに倒れ込むいすを、「ハマりこむ欲求」と名付けて作ったのは3年塚原真理子さん(21)。同鈴木琢夢さん(22)は「揺られることでアイデアが浮かびやすい」との思いからロッキングチェアを考案した。

 学生たちは4月から計約5週間、家具デザイナーから商品の設計を学び、実際に座れる強度を含めてデザインを練ってきた。昨年は、同課題がコロナ禍で中止になり同所での展示は初めて。3年長谷川莉子さん(21)は、今後の製作に生かすため「買い物帰りに気軽に見て、座ってもらい、もっとこうした方がいいとか率直な感想がほしいです」と呼び掛けている。

 学生が常駐するのは土日の午前10時~午後5時半。

(2021年7月8日 中日新聞朝刊なごや東版より)

戻る < 一覧に戻る > 次へ

各種お問い合わせ この大学のHPを見る