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お知らせ  2021.06.16

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緑の光「まずい」アピール 福井でホタル発表会 中部大教授が講演

ホタル体験発表会で講演する大場教授(右)=福井市の県国際交流会館で

ホタル体験発表会で講演する大場教授(右)=福井市の県国際交流会館で

 NPO法人日本ホタル再生ねっとの第2回ホタル体験発表会が13日、福井市の県国際交流会館であった。会員20人が参加し、ホタルを通した農業や地域づくりの体験談などを発表した。

 同団体は、ホタルの再生を通じて環境保全や地域の発展に貢献しようと2019年に設立した全国組織。県内外に51人の会員がいて年に1回、体験発表会を開いている。今年は中部大応用生物学部の大場裕一教授(51)を招いた特別講演と、同団体の草桶秀夫理事長(69)ら5人の発表があり、オンラインでも生中継した。

 発光生物学が専門の大場教授は「ホタルの祖先は緑色に光っていた」と題して講演した。ホタルは「ルシフェラーゼ」という酵素によって光の色が決まる。1億年前、地球上に最初に現れたホタルは何色に光っていたのかを解明するために、実験でこの酵素を復元して当時の光を再現したところ、緑色だったことが分かったという。大場教授は「夜によく見える緑色に光ることで、自分はまずいことをアピールしていた」と解説。捕食されないための防衛策だと話し、参加者らは熱心に聞き入っていた。

 このほか、小学校にビオトープを作ったり、ホタルが舞う田んぼで稲作を実践したりしている会員らの発表があった。

 草桶理事長は「皆さん熱意を持って活動している方ばかり。一般市民の方にも賛同してもらって一緒に地球環境保全に取り組みたい」と話した。(堂下佳鈴)

(2021年6月16日 中日新聞朝刊嶺北版より)

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