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イベント  お知らせ  2021.04.14

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故伊藤名誉教授の愛したカメラ53点 中部大博物館で展示

国内外の貴重なカメラが並ぶ会場=春日井市松本町の中部大民族資料博物館で

国内外の貴重なカメラが並ぶ会場=春日井市松本町の中部大民族資料博物館で

 名古屋市出身の建築家で中部大名誉教授だった故伊藤平左エ門さん(1922~2004年)が集めた国内外の貴重なカメラを展示する「先生が愛したカメラたち~伊藤平左エ門のカメラコレクション展~」が、春日井市松本町の中部大民族資料博物館で開かれている。9月30日まで。(磯嶋康平)

 会場には、いずれもドイツ製で、1925年に市販第1号として発売された「ライカA(1(ローマ数字の1))」や、超小型でスパイカメラとも呼ばれた「ミノックスB」など53点を展示。中には、当時の販売価格が庭付きの豪邸一軒に相当したという「コンタフレックス」や、伊藤さんの自作カメラもあり、マニアにはたまらない内容となっている。

 尾張藩の宮大工を代々務めた家系に生まれた伊藤さんは、出雲大社拝殿や水戸弘道館など多数の伝統的建築物の修復を手掛け、中部大キャンパスには、千利休が設計したと伝わる国宝の茶室「待庵(たいあん)」を、伊藤さんと学生が本来の設計法通りに再現した建物が残る。会場では、伊藤さんのそうした功績の数々も動画や資料で紹介している。

 同館学芸員の原田千夏子さん(50)は「展示を見て、ものを作る人の目線や楽しみに触れてほしい。伊藤先生の中部大での活動も知ってもらえれば」と話している。現在は新型コロナウイルス感染防止のため、大学関係者のみの公開。一般公開の時期は、同館の公式ホームページで知らせる。

(2021年4月14日 中日新聞朝刊近郊総合版より)

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