４月から営業を始める東海学院大のキッチンカー＝各務原市で

　各務原市の東海学院大管理栄養学科は、学生が育てた野菜などを使った栄養たっぷりの料理や菓子を提供するキッチンカーを導入し、４月から運行を始める。毎週金曜に同市那加桐野町のキャンパス内で営業するほか、近隣のイベント会場などへの出張も企画している。（大山弘）

　学びの成果を他学科の学生や地域住民に披露しながら、ビジネスのセンスも磨く狙い。発展途上国の製品を適正価格で取引したフェアトレード原料を使い、市内の喫茶店「珈琲（コーヒー）工房ひぐち」と共同開発したコーヒーや、市内で収穫された、規格外で出荷できないニンジンを使ったスコーン、カレー、シチューなどを販売する予定。

　本格的な開業を控えた１６日にはキャンパス内でプレオープン営業をした。コーヒーとスコーン、アイスクリームを販売し、学生たちは注文を受けてから代金を受け取り、商品を提供するまでの手順を確認した。

　３年の嶋田佑太さん（２１）は「料理に使う野菜を育てる作業や、材料を正確に計量して調理するのが大変だった。プレオープンでは、動きが不十分な部分もあった。連携を見直し、年齢や性別を問わず、幅広い人に愛されるキッチンカーにしたい」と話していた。

（2021年3月24日　中日新聞朝刊岐阜近郊版より）