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中日新聞掲載の大学記事

お知らせ  2021.02.04

浸水時 大学施設に避難 弥富市と愛知学院大が協定

協定を結んだ安藤市長(左)と引田学長=日進市の愛知学院大で

協定を結んだ安藤市長(左)と引田学長=日進市の愛知学院大で

 海抜ゼロメートル地帯が広がる弥富市は、水害リスクが低い日進市に本部がある愛知学院大と、「浸水時における広域避難に関する協定」を結んだ。

 南海トラフ巨大地震による津波や風水害による高潮、洪水の危険性に備えた協定。有事の発生時や発生の恐れがある場合に、同大の日進キャンパス学院会館の大会議室など計544平方メートルを提供してもらい、市民を一時的に避難させてもらうことなどを定めた。

 県による南海トラフ地震の被害想定によると、弥富市内の死者は1200人。災害時に市民らが高層の建物に一時避難できるよう、市はこれまでも企業や民間のマンションなどと協定を締結しているが、市外の広域避難場所の確保は初めて。

 同大には181人が避難できるという。同大であった締結式で、安藤正明市長は「市民に広域避難を呼び掛けることが可能となり大変ありがたい」、引田弘道学長は「過去の水害で大変な苦労をされた地域と聞く。地域に根差した大学を目指しており、地域と共存共栄していきたい」と話した。(伊勢村優樹)

(2021年2月4日 中日新聞朝刊尾張版より)

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