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学生活動  2020.12.03

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洗剤いらずのキャンプ用食器 春日井の「五合」 中京大学生と開発

汚れが落ちやすい塗料を使った食器の開発に協力した学生たち=昭和区の中京大で

汚れが落ちやすい塗料を使った食器の開発に協力した学生たち=昭和区の中京大で

■「環境に優しい」 授業で需要確認

 春日井市大手町4の塗料メーカー「五合(ごごう)」が中京大(昭和区)の学生と協力し、水だけでほとんどの汚れを洗い流せるキャンプ用の食器を開発した。学生たちは3000超ものアイデアを提案し、営業活動にも協力した。「後片付けが簡単になり、キャンプ場で洗剤を使わなくて済むので環境にも優しい」とPRしている。(梶山佑)

 「Earth Gear」は直径16~23センチの丸皿3枚とスプーンとフォーク計4本のセットで、価格は1万3200円になる予定。11月末からクラウドファンディングサイト「マクアケ」で試行販売が始まり、来年3月の量販店での発売を目指している。

 五合は2000年創業のベンチャー企業。主力製品の塗料「ゼロ・クリア」は水で汚れを浮かせる効果があり、油性マジックも水で消せるほど。道路のカーブミラーや地下鉄の駅壁面などにも採用されている。塗料を使った一般消費者向けの商品を新たに作ろうと考え、中小企業基盤整備機構などを通じて2月に中京大側に依頼した。

 協力した学生は、総合政策学部の坂田隆文教授(マーケティング論)のゼミの2、3年生15人。自転車かごやメーク道具といったアイデア計3139案を提案し、キャンプ愛好家へのアンケートも実施。キャンプ場で洗剤を使うことに罪悪感を覚える人が多く、商品に需要があると確認した。

 学生たちは量販店への営業活動にも同行。リーダーで3年の加藤真彩さん(21)は「商品の良さを伝えることの難しさを知ることもできた」と振り返る。五合の小川登紀子さん(27)は「学生ならではのアイデア。商品が環境保護を考えるきっかけにもなってほしい」と話す。

(2020年12月3日 中日新聞朝刊市民総合版より)

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