輝く学生を選ぶ企画「プリンセス金城」の動画撮影に臨む学生＝名古屋市守山区の金城学院大で

　金城学院大（名古屋市守山区）の学園祭「金城祭」が２４日、オンライン形式で開かれる。例年約４０００人が訪れるイベントだが、今年は新型コロナウイルス対策で、動画投稿サイト「ユーチューブ」や公式サイトで動画を配信する。来場者の表情は見えないが、実行委員会は「子どもから大人まで多くの人に見てもらえる動画に」と思いを込め、多彩な企画を考えている。　（成田はな）

　大学側は５月下旬、人の接触を避けるため、対面での学園祭中止を実行委に通知。教員の一人がオンライン形式を提案した。実行委員長の３年横井梨愛（りあ）さん（２１）は「２年間学園祭に携わり今年が最後。ショックで２週間、何も考えられなかった」と振り返る。規模縮小も検討したが、「初めてならいっそ楽しんだ方がいい」と気持ちを切り替え、８月下旬にオンライン開催を決めた。

　動画はサークルのパフォーマンスや、学内で輝く学生を来場者が選ぶ恒例企画「プリンセス金城」、お笑い芸人「かまいたち」によるトークショー、子どもにせっけんの作り方や折り紙の折り方を紹介する動画など約２０本。家で家族で楽しめるよう意識したという。

　横井さんは「来年対面で開けるようになったとき、直接大学に来てみたいと思うきっかけにしたい」と力を込める。

　金城祭は午前１０時～午後５時、動画投稿サイト「ユーチューブ」や金城祭公式サイト（https://62nd-kinjofes.com/）で。一部の動画は１０月末まで見られる。

（2020年10月20日　中日新聞朝刊県内総合版より）