激しくボールを競り合う生徒ら＝日進市の愛知学院大で

　日進市内の４中学校の部活動で頑張る３年生が交流する記念行事が１日、同市内で始まった。部活動の集大成となる大会が中止となる中、それに代わる場として教員らが計画。生徒らは１０日まで、スポーツと文化活動で交流する。

　新型コロナウイルスの影響で、中体連といった全国大会などが中止となっており、この催しが３年生にとって「引退試合」にあたる。市内の愛知学院大学などが賛同し、会場などで協力した。

　原則３年が出場。休校期間などを踏まえて勝敗よりも交流に主眼を置く。１日には愛知学院大で野球やサッカー、ソフトテニスなどの試合があり、快晴の下、生徒たちは「ドンマイ」などと声を掛け合って汗を流していた。

　日進西中ソフトテニス部員（１４）＝３年＝は「この場があって本当にありがたい。楽しむのを第一に考えて、とにかく悔いの無いように頑張りたい」とはきはきと話した。日進北中サッカー部主将（１４）は「チームは３年が４人しかいないが不利と思わず、逆に『プレッシャーがない』とプラスに考えて思い切りやりたい」と意気込み、ピッチへ駆けていった。

　２、１０日には日進市民会館で、吹奏楽部の記念演奏会を開く。来場は関係者のみ。　（吉本章紀）

（2020年8月2日　中日新聞朝刊なごや東版より）