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お知らせ 2026.09.15
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大学施設命名権 広がる 企業と学生つながる機会に 名大、名工大、名城大

物流企業が命名権を獲得した中央図書館内のスペース=千種区の名古屋大で
「物流で、未来を解く」
名古屋大東山キャンパス(千種区)の中央図書館に入ると、静岡市の物流大手「鈴与」のキャッチコピーが目に飛び込んでくる。学生たちが自習や議論をするこのスペースは6月、鈴与が命名権を獲得し「Suzuyo Mirai Square」と名付けた。
鈴与は名大のサッカー部とラクロス部ともスポンサー契約を昨年締結するなど、名古屋圏の学生への認知度向上に力を入れる。7月上旬の式典で図書館を訪れた鈴木一寿常務は「優秀な名大生の皆さんに、私どもの会社に興味を持ってもらいたい」と期待を寄せた。
名大は2018年度に命名権制度を導入。担当者は「国からの交付金が減り大学の運営が厳しい中で、財源を多様化させる狙いがあった」と説明する。これまでに10件の契約が成立し、契約金額は非公表だが、合計で年間数千万円の収入になっている。
理系学生が利用するIB電子情報館のピロティは、通路となっていた吹き抜け空間で医療機器メーカーなどが命名権を獲得した。当初、大学は命名権の対象として見ていなかったが、企業側の提案を受けて売り出した。柱や壁に名称が記され、学生の「目に留まる」ことが価値となった形だ。
名古屋工業大(昭和区)でも24年度以降に、学習スペースや食堂、講義室など17カ所に名前がついた。昨年実施した学内アンケートでは、企業名やデザインが目に入るため、視覚的に「落ち着いて学習できない」との意見もあったが、収益がキャンパスの整備に還元されていることもあり、全体的には好評という。担当者は「企業と学生がつながる機会になっている」と話す。
名城大(天白区)でも23年11月以降に8件の命名権の契約が成立し、うち7カ所は研究実験棟だ。こちらでも理系の学生へのアピールを強めたい企業側の狙いがうかがえる。
今年4月には理工学部の学生が使うエレベーターの壁に広告が掲示され、「デンソーテクノエレベーター」という名前がついた。修士2年の男子学生(24)は「身近に感じ、就活で応募しやすくなる」と話していた。
(2026年9月15日 中日新聞朝刊市民版より)