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お知らせ  2026.09.11

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模擬無重力実験に女性初参加 岐阜医療科学大で学生3人

頭側を低くして無重力空間を再現したベッドで寝る被験者の女子学生=可児市虹ケ丘の岐阜医療科学大可児キャンパスで

頭側を低くして無重力空間を再現したベッドで寝る被験者の女子学生=可児市虹ケ丘の岐阜医療科学大可児キャンパスで

■傾けたベッド上で10日間 体への影響を調査

 宇宙の無重力空間に近い状態を地上で再現し、体への影響を調べる岐阜医療科学大(関市市平賀)と京都大による共同プログラムで今月、女性が参加した実験が初めて行われている。両大学は2024年にも2回、同様の実験を実施したが、被験者は男性のみだった。今回は、体の変化に男女で違いがあるのかを確かめる。(小林桃子)

 頭側を低くしたベッドで被験者が横になる「ベッドレスト」と呼ばれる実験。より多くの血液や体験が頭部に流れることで、宇宙空間に近い「微小重力状態」をつくり出せるという。

 無重力状態では、空間における上下・前後・左右の感覚がなくなる。平衡感覚を介して調節される姿勢や血圧の機能が低下し、姿勢が保てない、気持ちが悪いといった不調が起こる。これまでの実験で、平衡感覚をつかさどる耳の奥(内耳)の神経への電気刺激が、不調を防ぐのに有効だと判明した。

 可児市虹ケ丘の岐阜医療科学大可児キャンパスでの今回の実験には、女子学生3人が参加。6度傾けたベッド上で3~12日の10日間、寝たきりで過ごし、13、14日に体調の変化を検査する。人が感知できない程度の電気刺激を毎日10分間与え、刺激を与えなかった被験者と体調を比較する。

 岐阜医療科学大の田中邦彦教授(60)によると、女性は男性と異なり、女性ホルモンが体内の水分や血圧の調節に大きく影響する。「宇宙に行く女性も増えている。男女の違いを明らかにしたい」と意気込む。

 実験の可能性は宇宙にとどまらない。田中教授は高齢者の寝たきりの原因の3位が転倒・骨折とし「2、3日の入院でも立てなくなる人は多い。早く元の生活に戻れるよう電気刺激を生かせないか」と考える。

 被験者の同大3年鷲見春奈さん(20)は「宇宙に行くと体にどんな変化があるのかが知りたくて参加した。10日ぶりに立つときは、宇宙から帰ってきた気分を味わえる」と笑顔で話した。

(2026年9月11日 中日新聞朝刊中濃版より)
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