市側に完成したマップを見せながら経緯を報告する中国人留学生＝津島市役所で

　外国人向けに津島の名所などを案内する「津島詣でマップ」が完成し、インターネット上で公開されている。実際に留学生が津島を旅行して見つけた、おすすめスポットを取り入れた内容となっている。

　市が外国人観光客を呼び込もうと、名城大に依頼。マップは英語、韓国語、中国語（簡体字、繁体字）の計４種類。同大に通う短期留学生１１人が４班に分かれ、市内のゲストハウスに一泊する観光ルートを考え、津島を中心に旅をして作成した。

　マップには外国人ならではの感性が光る。中国人留学生の班は「津島ゲストハウスげた家」（天王通り１）で自転車を借り、市内の田んぼ道をサイクリング。「田んぼでカエルの鳴き声が聞こえ、川の中ではカメを見つけた」と紹介している。北京出身の洪可欣（こうかきん）さん（２０）は「私は都会で育ったので、川や田んぼに生き物がいるのをほとんど見たことがない。日本の生態環境に感動した」と声を弾ませた。

　ほかの学生が作ったマップには天王川公園などの定番スポットをはじめ、市内のラーメン店、スイーツ店などを、写真や感想とともに掲載。各班が選んだ「インスタ映え」するスポットベスト５も紹介され、個性的なつくりになっている。

　マップは「にぎわいネット津島」のホームページから見ることができる。（深世古峻一）

（2019年11月21日　中日新聞朝刊尾張版より）