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お知らせ 2019.10.16
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責任感 ひしひしと ノーベル化学賞吉野さん 授賞式控え 「問題はダンス」
今年のノーベル化学賞に決まった名城大教授の吉野彰さん(71)が14日、名古屋市天白区の名城大・天白キャンパスで中日新聞の取材に応じ、受賞決定後の心境などを語った。
9日に受賞が決定した直後は、分刻みのスケジュールで取材などに対応していた吉野さん。土日はゆっくりしたといい「家で飲むビールはええわね」。家族でのお祝いはまだできておらず「今日(14日)すし屋に行こうと思う」とにっこり。
日がたつにつれ、受賞決定の感慨が現実味を帯びてきた。14日朝には新幹線の駅で子どもからサインを求められたといい、「うれしさもあるんだけれど、ちょっとえらいことになったなと、ひしひしと責任感を覚える」とも。
12月にはストックホルムでの授賞式や講演が控える。「楽しんできます。ただ、問題はダンスだね」と笑った。
14日には受賞決定後初めての講義も。受講する大学院生から記念のボールペンや花束などを渡され、「ありがとうございます」とクシャッと顔をほころばせた。
その後の会見では、「2019年にノーベル化学賞を受賞するのは、19年前から決まっていた」とにやり。故・福井謙一京都大教授(当時)が、リチウムイオン電池の原点となるフロンティア電子論で同賞を受けたのが1981年。その19年後の2000年に白川英樹筑波大名誉教授が、電池の開発に一役買ったポリアセチレンの業績で受賞したことに気付いたという。
「今年はそれから19年。リチウムイオン電池につながっていて非常に感慨深い」。さらに19年後の受賞テーマを問われ、「環境に優しく、今よりさらに便利に安くなるような技術や原理」と予測した。
■都内で講演700人聞き入る
吉野彰さんが15日、東京都江戸川区で一般向け講演をした。日本化学会の行事の一環。化学関係者や学生ら700人超が耳を傾けた。
吉野さんは、リチウムイオン電池開発の経緯などを解説し、電気自動車(EV)が環境問題解決の決め手になるとの説を披露した。会場からは質問も出て「ノーベル賞受賞者を身近に感じた」などの声が聞かれた。
(2019年10月16日 中日新聞朝刊31面より)
9日に受賞が決定した直後は、分刻みのスケジュールで取材などに対応していた吉野さん。土日はゆっくりしたといい「家で飲むビールはええわね」。家族でのお祝いはまだできておらず「今日(14日)すし屋に行こうと思う」とにっこり。
日がたつにつれ、受賞決定の感慨が現実味を帯びてきた。14日朝には新幹線の駅で子どもからサインを求められたといい、「うれしさもあるんだけれど、ちょっとえらいことになったなと、ひしひしと責任感を覚える」とも。
12月にはストックホルムでの授賞式や講演が控える。「楽しんできます。ただ、問題はダンスだね」と笑った。
14日には受賞決定後初めての講義も。受講する大学院生から記念のボールペンや花束などを渡され、「ありがとうございます」とクシャッと顔をほころばせた。
その後の会見では、「2019年にノーベル化学賞を受賞するのは、19年前から決まっていた」とにやり。故・福井謙一京都大教授(当時)が、リチウムイオン電池の原点となるフロンティア電子論で同賞を受けたのが1981年。その19年後の2000年に白川英樹筑波大名誉教授が、電池の開発に一役買ったポリアセチレンの業績で受賞したことに気付いたという。
「今年はそれから19年。リチウムイオン電池につながっていて非常に感慨深い」。さらに19年後の受賞テーマを問われ、「環境に優しく、今よりさらに便利に安くなるような技術や原理」と予測した。
■都内で講演700人聞き入る
吉野彰さんが15日、東京都江戸川区で一般向け講演をした。日本化学会の行事の一環。化学関係者や学生ら700人超が耳を傾けた。
吉野さんは、リチウムイオン電池開発の経緯などを解説し、電気自動車(EV)が環境問題解決の決め手になるとの説を披露した。会場からは質問も出て「ノーベル賞受賞者を身近に感じた」などの声が聞かれた。
(2019年10月16日 中日新聞朝刊31面より)