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お知らせ  2019.10.10

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昨春から名城大生に熱く講義 「環境問題の答え 若い皆さんが」

学生に講義する吉野彰さん=7月、名古屋市天白区の名城大で

学生に講義する吉野彰さん=7月、名古屋市天白区の名城大で

 吉野彰さんは、昨年春から名城大で講義を担当。リチウムイオン電池に続く発明を期待し、学生らにエールを送り続けている。「世界中が悩む地球環境問題に皆さんが答えを出してほしい」。未来を担う若者と向き合う姿勢は熱い。

 「地中に埋める水道管の防食の方法について考えてみてください」。7月中旬、天白キャンパス(名古屋市天白区)での講義。吉野さんの呼び掛けで、大学院生17人らが意見を交わし始めた。

 大学院の講義では異色と言えるグループの議論に、半分ほど費やす形式を取り入れる吉野さん。トタンや1円玉など身近な題材から現象を考えさせる課題が多い。学生らに近づき「間違えた解答でも良いから、いろいろな仮説を立てながら、考えてほしい」と語り掛けてきた。

 吉野さんが名城大に赴任したのは2017年7月。在籍してきた旭化成の浅野敏雄元社長と親しい名城大の磯前秀二副学長に誘われた。

 名古屋との縁はほとんどなかったが、若者の育成に携わりたい気持ちはあった。同大は青色発光ダイオードを開発したノーベル物理学賞受賞者の赤崎勇さん、カーボンナノチューブを発見した飯島澄男さんら世界的研究者も活躍しており、快諾した。

 18年4月から毎週月曜の1限目に「エネルギー環境材料工学特論」を開講。大学院1年生らに電池の歴史から電気化学の基礎、リチウムイオン電池の仕組み、次世代エネルギーまで教える。「社会の変化に応じてどのように技術が発展してきたかや、環境問題との関わりについて語るようにしている」

 理工学研究科の大学院生三ツ井優人さん(24)は、ノーベル賞候補の講義が受けられると知り、今年4月から受講。二酸化炭素の排出量の抑制や太陽光発電後の蓄電、電気自動車(EV)の可能性について語ったことが心に残っている。

 「解説が分かりやすく、優しい先生。受賞はとてもうれしい。リチウムイオン電池の開発話を聞き、すぐに成果が出なくてもあきらめないことが大切と学んだ。『研究がうまくいかず悩む場面は喜ぶべきだ。壁を乗り越えることで成長できる』との言葉が印象的だった」と話した。(安田功、芦原千晶)

(2019年10月10日 中日新聞朝刊27面より)

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