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学生活動  2019.08.28

特産ニンジンで防災パン 味よく栄養バランスも 東海学院大生がレシピ 各務原市に贈る

特産のニンジン入りパンをPRする学生=各務原市役所で

特産のニンジン入りパンをPRする学生=各務原市役所で

 大規模災害が発生した際、避難所で栄養バランスの取れた食事をしてもらおうと、東海学院大(各務原市)などは、市特産のニンジンを生地に練り込んだ缶入りのパン「各務原にんじん入り防災パン」を開発し、市に贈った。市は18ある防災倉庫に備蓄する。(大山弘)

 市と同大、ぎふ農業協同組合(JAぎふ)、各務原商工会議所でつくる「各務原人参(にんじん)ブランド推進連絡協議会」の活動の一環。JAぎふが材料のニンジンと資金を提供し、同大管理栄養学科の学生がレシピを作った。

 管理栄養学科のデュアー貴子教授によると、従来の非常食は、栄養バランスに課題がある。今回は、生地にペーストにしたニンジンを混ぜることで、ビタミンAや食物繊維を摂取できるようにした。大きめにカットしたくるみや、オレンジピールを加え、味や食感に変化を付けた。

 1缶に2つのパンが入っており、計365キロカロリー。お湯を加えれば、離乳食や介護食としても使える。

 昨年春から検討を始めたが、缶のままで3年間、品質を保つことや、栄養価の計算が難しかったという。この夏、ようやく完成した。1年生の足立悠希さん(19)は「防災用の食品は味気ないイメージが強いが、各務原にんじん入り防災パンは、普段でも食べたい味に仕上がった」と話す。

 27日は市役所で贈呈式があり、協議会は55箱(1箱当たり24缶入り)を市に贈った。浅野健司市長は「いざという時、地元産品が入ったパンで避難者も安心すると思う。市の特産品を使うことで、市の魅力も向上する」と語った。

 パンは非売品。JAぎふの担当者は「今後、ふるさと納税の返礼品としても活用できるのではないか」と話している。

(2019年8月28日 中日新聞朝刊岐阜近郊版より)

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