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中日新聞掲載の大学記事

大学野球  2019.05.06

愛知大学野球 春季リーグ 愛工大V王手 39季ぶり

中部大との2回戦に勝ってスタンドにあいさつする愛工大ナイン=パロマ瑞穂球場で(川越亮太撮影)

中部大との2回戦に勝ってスタンドにあいさつする愛工大ナイン=パロマ瑞穂球場で(川越亮太撮影)

 愛工大が中部大に9-3で快勝して3回戦に持ち込み、99年秋以来の優勝に王手をかけた。愛工大は打線が16安打を放つと、守っても先発の4年生左腕・中村からの継投でリードを守り切った。中京大は東海学園大に8-0で快勝。愛工大は6日の中部大戦に勝てば、39季ぶり18度目の優勝が決まる。

■投打ガッチリ

 リーグの頂点がはっきり見えてきた。愛工大は1点も奪えなかった1回戦とは打って変わった猛攻で快勝。第2試合で勝ち点4の可能性があった東海学園大が敗れたため、悲願の優勝にあと1勝まで迫った。「今日はナイスゲームでした」と試合を振り返る平井光親監督(52)の声には自信がにじむ。タクトに選手がしっかり応えて、白星を手にしたからだ。

 先発を託したのは昨秋の1部復帰の立役者だった中村。今春は左肩痛で2試合の登板にとどまっていたが、平井監督は4年生の経験と意地に期待してマウンドに送った。指揮官の思いは左腕も理解しており、「任された責任を感じていた」。再三走者を出しながらも、7回途中までリードを許さない粘投を続けた。

 打線も援護する。4回にはスタメンに抜てきされた渡辺毅、竹腰らが4本の適時打を集中させて、今春の防御率トップだった中部大の右腕・駒田をKO。「全員で勝つ」という平井監督が目指している野球で中部大を圧倒した。

 2009年秋の愛大以来となる1部復帰即優勝は目前。しかし、指揮官は手綱を緩めない。試合後はすぐにミーティングを開いて「自分で防げるミスは防がないといけない」と注意を促した。「とにかく3回戦です」と語った平井監督。一気に頂点へ駆け上がるという思いは選手にも共通だ。 (川越亮太)

■香村が2安打完封 中京大

 中京大はリーグ戦初先発の2年生右腕・香村(こうむら)が快投を披露した。1回からカーブとチェンジアップで、東海学園大打線をほんろう。四球で走者を出しても併殺で切り抜ける投球で2安打完封勝利を収めた香村は「正直、うれしいです」と満面の笑み。

 今後の愛工大の結果次第では逆転優勝の可能性があるだけに、半田監督も「変化球をうまく使って相手の打ち気をそらしていましたね。落ち着いて投げたのがよかった」と好投を褒めていた。

▽2回戦(1勝1敗)
中部大 000110100―3
愛工大 00150300x―9

▽同(中京大2勝)
中京大 013120100―8
東海学園大 000000000―0

(2019年5月6日 中日スポーツ8面より)

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