通信業界や起業の経験について話す粟津さん（右）＝岐阜市中鶉の岐阜聖徳学園大で

　岐阜市中鶉の岐阜聖徳学園大で９日、通信業界について学ぶ特別授業があった。就職活動に向けた「キャリアデザイン」の講義で、中古携帯電話売買「携帯市場」（東京都）代表取締役最高経営責任者（ＣＥＯ）の粟津浜一さん（３９）＝羽島市出身＝が講師を務めた。

　経済情報学部の３年生約７０人が参加。学生時代、宇宙開発業界での就職に失敗したという粟津さんは、新卒で入った会社を３年ほどで辞め「これから市場が大きくなり、誰もやっていない事業をやろう」と、現在の会社を立ち上げたという。

　中古の携帯電話は安く購入できるため、需要が伸びている現状を説明。粟津さんは「自分の強みを生かすことが、仕事人生を楽しくする。その強みで何をしたいか、徹底的に考えて」と呼び掛けた。

　情報業界での就職を志望する青山祐輔さん（２２）は「消費者目線で『あったら便利』なサービスを実現できるのがすごい。働きたい気持ちが強くなった」と目を輝かせていた。　（鳥居彩子）

（2019年1月10日　中日新聞朝刊岐阜近郊総合版より）