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中日新聞掲載の大学記事

大学野球  2018.09.09

愛知大学野球 秋季リーグ プロ注目・名城大 栗林 今秋初白星

秋季リーグ初登板で10イニング5安打1失点と好投した名城大・栗林良吏投手=パロマ瑞穂球場で(川越亮太撮影)

秋季リーグ初登板で10イニング5安打1失点と好投した名城大・栗林良吏投手=パロマ瑞穂球場で(川越亮太撮影)

 中京大、名城大、愛院大が先勝した。名城大は今秋のドラフト候補であるエース・栗林良吏投手(4年・愛知黎明)が秋季リーグ戦初登板。試合は延長10回までもつれたが、10イニングで5安打1失点の好投をみせた。チームは愛大に2−1でサヨナラ勝ちした。中京大は2番の村田大季二塁手(3年・享栄)の4打点の活躍などで東海学園大に9−0で完勝。愛院大は14安打の猛攻をみせて、9−2で中部大を下した。

■延長10回投げ切った

 勝負の秋。名城大・栗林が10球団のスカウトの前で進化した姿をみせつけた。夏に習得したフォークを武器に、愛大から10イニングで9奪三振。延長戦を一人で投げ抜き、今秋の初白星を手に入れた。

 「きょうは勝てたことがよかった」と栗林。2回に先制点を許してしまったが、その後は安定感たっぷりの投球。安江均監督(58)も「十分に合格点の投球です」とその労をねぎらった。

 フォークは前中日の山内壮馬コーチ直伝。春まではスライダーが決め球だったが、山内コーチから「三振を取る球がないと、上でやっていけない」と諭された。右腕にとって何よりの金言。夏の間に習得に取り組んだ。

■9回ピンチに発揮

 成果を見せたのが9回2死三塁のピンチ。2回にソロ弾を許した安田に、カウント1−1から2球連続でフォークを選択し、空振り三振で窮地を脱出。「夏の成果が出た」という栗林を見たスカウトも成長を感じた。

 「自分に必要と思うことを試合でトライする姿勢を買いたい」と中日・中原スカウト。もちろん、「リーグ優勝したい」という栗林は1勝では満足しない。目標達成に向け、この秋もフル回転していく。 (川越亮太)

■3安打4打点 中京大・村田

 中京大は、2番・村田のバットが開幕3連勝となる勝利を引き寄せた。3回に中前へ先制の2点適時打を放つと、7回1死二、三塁からは右中間へ2点適時三塁打。8回の中前打とあわせると、4打数3安打4打点の大暴れ。当然、試合後の村田は満面の笑み。「今日は変化球をとらえられたのが収穫。今はいい感じでバットが振れていると思います」と快打の余韻にひたっていた。

▽1回戦
東海学園大 000000000―0
中京大 00210060x―9

愛大 0100000000―1
名城大 0000100001x―2
(延長10回)
本塁打 安田(愛)

愛院大 022300200―9
中部大 000020000―2
本塁打 西平(院)

(2018年9月9日 中日スポーツ8面より)

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