升を使った加湿器を作る参加者ら＝大垣市船町の奥の細道むすびの地記念館で

　全国の生産量１位を誇る大垣市の「木升」の魅力を伝えようと、同市船町の奥の細道むすびの地記念館で２１日、「大垣『ます』まつり」があり、１５００人の市民らでにぎわった。

　市主催で６回目。市内の升製造会社や中京大、名城大の学生らがインターンシップ（就業体験）の一環として企画、運営に協力した。

　升に願い事を書いたり、升を釣り上げたりするコーナーが設けられたほか、１分間に積み重ねた升の数を競う「ます積み競技大会」を実施。地元の料亭が升を容器にしたちらしずしなどを販売し親子連れらが楽しんでいた。

　升と薄く切ったヒノキを組み合わせて加湿器を作るコーナーで大垣市北小学校４年の女子児童（１０）は「水にぬらすとヒノキのいい香りがする。こんなふうに使えることを初めて知った」と笑顔で話した。（竹谷直子）

（2018年3月23日　中日新聞朝刊西濃版より）