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2017.12.05

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課外活動の絵本 商品化 名古屋学芸大生 「個性伸ばして」思い込め

 日進市の名古屋学芸大でデザインを学ぶ学生たちが課外活動で子ども向けの絵本を制作し、中でも優れた5冊が来年春に商品化されることになった。それぞれが「自分の個性を伸ばしてほしい」「周りの人と協力して」といったメッセージがこもった力作に仕上がっている。(森若奈)

 絵本作りは、出版社の三恵社(北区)と同大の共同プロジェクト。メディア造形学部デザイン学科の学生36人が参加し、尹成済(ユンソンジェ)准教授(グラフィックデザイン)の指導を受けながら今年春に本格的に制作を始め、16〜28ページの作品に仕上げた。

 商品化する5作品は、いずれも11月に三恵社の賞を受けた作品。最優秀の「ベストブック賞」には、2年の鵜飼美帆さん(20)の「きみのおへや みせてみせて」が輝いた。

 鵜飼さんが描いたのは、小学校入学前の男の子。父親から自分の部屋をもらうことになった男の子は、部屋づくりの参考にしようと、友達であるクマやネズミ、フクロウらの部屋をのぞきにいく。

 「天体好きのフクロウら個性豊かな動物たちを通じて、この本を読んだ子どもたちにも『自分の個性って何だろう』と考えてほしい」と鵜飼さんは狙いを語った。

 他にも、不思議な生き物との出合いから「他人と同じ格好や、同じ行動をしなくてもいいんだ」と気付く男の子の物語や、他の動物と助け合って月を目指すイモムシの話などが商品化される。

 いずれの作品も温かなタッチで描かれており、三恵社の担当者も「プロの完成された絵ではないが、将来性を感じる。物語も柔軟な発想で考えてくれた」と評価する。

 1冊1630円(税抜き)。発売は来年5月の予定で、通販サイトで販売する。

 (問)三恵社=052(915)5211

(2017年12月5日 中日新聞朝刊なごや東版より)

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