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中日新聞掲載の大学記事

2017.11.15

愛称「がまキューブ」に 愛知工科大など開発中の人工衛星

 愛知工科大(蒲郡市)と地元の7企業が協力して開発している超小型人工衛星の愛称が「がまキューブ」に決まった。13日夜、名付け親への認定証交付式が同大であった。(木下大資)

 電子制御・ロボット工学科の西尾正則教授が計画した一辺が10センチの立方体をした人工衛星で、来年度の打ち上げを目指している。

 蒲郡生まれの衛星に愛着を持ってもらおうと8〜9月に愛称を公募し、市内外から691件が寄せられた。

 「がまキューブ」は4人が考えた。そのうち、ともに市内在住で蒲郡西部小5年の男児(11)、形原中2年の女子生徒(13)が交付式に出席した。

 認定証と記念品を受け取った足立君は「蒲郡で作られ、立方体(キューブ)の形をしていたから付けてみた。成果を挙げて帰ってきてほしい」。半田さんは「ぱっと思い付いた。自分が住んでいる市内で大規模なことをしてくれてうれしい」と話した。

 ほかに尾張旭市の男性、相模原市の男性も同じ愛称を考えた。

 選考にも関わった金属加工7社の1つ、加藤カム技研の加藤誠紀社長は「蒲郡が連想できる名を付けてもらった。宇宙で活躍できるように、身を引き締めて製作したい」と述べた。

 今後は12月下旬に試験用のモデルを使って振動や真空状態に耐えることを確認する。年明けには実際の機体を製作し、4月に宇宙航空研究開発機構(JAXA)に引き渡す。

 H2Aロケットに相乗りして打ち上げられた後は、地球の周りを約7年間回る。搭載する発光ダイオード(LED)の光を地上から肉眼で観察する計画だ。

(2017年11月15日 中日新聞朝刊東三河総合版より)

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