１部の第７週第３日は１８日、愛知県の豊田市運動公園野球場で３回戦２試合を行い、中京大が１２−５で愛産大に大勝し、２勝１敗で勝ち点５として３季連続３７度目の優勝を決めた。

　中京大は２点を追う７回に和田の適時打、北村の犠飛で追い付くと、福田の満塁本塁打で勝ち越した。１点差に迫られた８回には北村、福田の適時二塁打などで６点を追加して突き放した。愛院大は３−２で日福大に競り勝ち、２勝１敗で勝ち点２とした。

　名城大の２位、日福大の６位も確定。名城大は中京大とともに明治神宮大会の出場権が懸かる東海・愛知・北陸３連盟王座決定戦（２９日から３日間・弁慶スタジアム＝石川県小松市）に出場する。日福大は２９日からの２部優勝校との入れ替え戦に回る。

■つなぐ意識で福田が満塁弾

　２点差を追い付いた直後だった。７回１死満塁。中京大の福田の打球が右翼席に飛び込んだ。リーグ戦初本塁打。一気に４点を勝ち越し、６回までわずか３安打の打線が活気づいた。８回にも６点を奪い、全員が勝利を確信した。

　優勝を決めた試合は今季２度目の２桁得点。チーム打率は今春の２割１分９厘から２割７分３厘に上昇した。４安打６打点の福田ら各打者は「四球でもいい」とつなぐ意識を徹底し、相手投手を苦しめた。半田監督も「春の反省が生きた」と評価する。

　チームを支えたのは、春に続いて投手陣。１０勝３敗で勝ち点５の完全優勝。苦戦も多く、第６週の名城大１回戦からこの日まで６試合連続で先行された。それでも先発は大崩れせず、リリーフ陣も個々の役目を果たした。

　優勝を争った名城大戦が最大のヤマ場になった。リーグ戦前半の投手陣の中心だった２人の疲労が蓄積。若林はリリーフ限定、真田はマウンドに立てなかった。古田、山中、大内、三輪がしっかり穴を埋めたのが大きい。半田監督がリーグ戦中に何度も「うちは他校より駒がそろっている」と口にしたのもうなずける。

　リーグ戦最後の試合で若林は先発、真田はリリーフで復帰し、３連盟王座決定戦にめどが立った。昨秋はリーグ戦で優勝しながら、明治神宮大会には進めなかった。川上主将らは「まだ大事な試合が残っている」と先を見据え、半田監督の胴上げは控えた。（東郷賢一）

▽豊田（中京大２勝１敗）
中京大　００００００６６０―１２
愛産大　１００００１３００―５
本塁打　福田（京）

▽同（愛院大２勝１敗）
日福大　１０００００１００―２
愛院大　０００２０００１ｘ―３
本塁打　植村（院）

（2016年10月19日　中日新聞朝刊23面より）