地元を活気づける方策を紹介するセミナー「地方都市『消滅』を乗り越える！」が、関市わかくさプラザであった。中部学院大の宮嶋淳教授（５２）が講師を務め、市内外の８人が学んだ。

　関市立図書館の主催。宮嶋教授は社会福祉に精通し、研究の一環として２０１３年から３年間、山県市の子育て環境や住民参加の地域活動の状況などを調査。セミナーでは、その結果をまとめた本の内容を紹介した。

　宮嶋教授は、熟年世代が地域の行事に参加しなくなってきていると指摘し、「行政任せにせず、地域をみんなで育てていくことが大事だ」と強調。その上で「地域を問題から考えるより、どんな町にしていきたいかという夢から思い描いていくことが重要」と話した。（大野雄一郎）

（2016年10月14日　中日新聞朝刊中濃版より）