１部の第７週第１日は１５日、名古屋市のパロマ瑞穂球場で１回戦２試合を行い、勝ち点４で首位の中京大が８−６で愛産大に逆転勝ちし、１６日の２回戦に勝てば３季連続優勝が決まる。

　中京大は３−５の３回に福田の２点２塁打で追い付くと、４回に北村の適時打で勝ち越した。３番手の山中が５回１失点の好投。９回は若林が締めた。愛院大は３−０で日福大に先勝。大蔵は今季初勝利を７安打１０奪三振の完封で飾った。

■３安打の福田　やっと本調子

　鋭い打球が中堅手の頭上を越えた。２点を追う３回１死一、二塁。中京大の福田が走者を一掃する二塁打を放った。この同点打を含め、３安打の固め打ち。「たまたま」と言いながら、苦しみから解放された喜びに浸っていた。

　今春は３番を務めたが、今季は７番でスタート。結果が出せず、リーグ戦中盤はベンチを温めることが多くなった。それでも、４年生はくさらずに率先して試合中はバット引き、試合後はベンチの清掃を行った。練習ではティー打撃でフォームのチェックを怠らなかった。

　途中出場だった前週の名城大２回戦で安打を放つと、先発に復帰した同３回戦で２安打。調子は上向いていた。

　石川・北陸学院高出。明治神宮大会の出場権を懸けた東海・愛知・北陸３連盟王座決定戦（２９日開幕）は石川県小松市で開催される。既に出場権は確保。「地元で活躍して神宮に行きたい」と新たな目標は明確に定まっている。

　（東郷賢一）

▽パロマ瑞穂（中京大１勝）
愛産大　１０４００００１０―６
中京大　０３２１１０１０ｘ―８

▽同（愛院大１勝）
愛院大　０２００００００１―３
日福大　０００００００００―０

（2016年10月16日　中日新聞朝刊スポーツ面より）