小中高生に実験や工作で科学の面白さを伝える「ＫＩＴ　サマー・サイエンス・スクール」が１７日から２日間の日程で、石川県野々市市扇が丘の金沢工業大扇が丘キャンパスで始まり、県内外の小中高生４０２人が参加した。

　今年で２２回目。学年に合わせて１５講座が開かれ、教職員や学生ら１８９人が子どもたちのサポートをした。

　中高生対象の「ラジコン飛行機を作ろう」では飛行機の翼に対して働く力「揚力」を考えながら、翼の長さや角度を調節し自分流のラジコンを作った。

　小学５、６年生向けの「こうじ！いいじ！テクノロジー！オリゼの世界をウオッチング！」ではこうじ菌がどれくらいの量でどの程度膨らむのかを実験し、その結果をグラフにした。

　同県津幡町条南小学校５年の女児（１０）は「自分でグラフをつけたらこうじ菌の変化がよく分かり、興味がわいた」と笑顔で話した。

　１８日は工作の続きや実験結果のまとめを行う。　（冨田章午）

（2016年8月18日　北陸中日新聞朝刊北陸広域版より）