進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 全て

中日新聞掲載の大学記事

2016.08.18

善光寺沢南古墳、方墳か 西尾市教委、21日に説明会

 西尾市教委は21日、発掘調査を進めている善光寺沢南古墳(吉良町岡山)の説明会を現地で開く。20年ほど前に確認された古墳だが、本格的な調査は初めて。出土品などから4世紀末ごろの築造と推定され、近隣では珍しい方墳の可能性があるという。

 調査は市史編さん事業の一環。測量の後、墳丘の形や規模を特定するため周囲3カ所を地表から50センチ〜1メートルほど掘った。南山大人文学部の黒沢浩教授の研究室が協力した。

 古墳の全長は30メートル以上、高さは6メートル。隣接する中根山遺跡から出土したのと同じつぼ形埴輪(はにわ)の破片が見つかり、築造時期が分かった。当初は円墳とみられていたが、測量により方墳の可能性も出てきた。

 黒沢教授は「矢作川河口部を治めていた有力者の墓とみられる。特に大きいというわけではないが、方墳なら西三河では比較的珍しい」と話している。

 21日の説明会は午前11時と午後2時の2回。黒沢教授と市教委の学芸員が30分ほど話す。事前申し込みは不要。現地の東約500メートルの華蔵寺前駐車場に車を止め、徒歩7〜8分。雨天中止。(問)市教委文化振興課=0563(56)2459

 (林知孝)

(2016年8月18日 中日新聞朝刊西三河総合版より)
  • X

戻る < 一覧に戻る > 次へ