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中日新聞掲載の大学記事

2016.05.07

「東山」検定ZooっとV 三重の神山さん 百点の王 次は出題で奮迅

 東山動物園(名古屋市千種区)にまつわる知識を問う「東山動物園検定」で、2012年の検定開始から4回連続で優勝した名城大農学部2年の神山拓海(かみやまたくみ)さん(19)=三重県朝日町=が、今月末に実施される第5回検定の問題作成者になった。「検定を通してさまざまな知識を吸収できた。今度は園の魅力を多くの人に伝えたい」と意気込んでいる。 (社会部・市川泰之)

 神山さんは三重県立桑名高1年の時に第1回検定を受験し、4択形式の50問(各2点)で98点を獲得して優勝。その後も毎年受験し、2〜4回目は100点、94点、100点で連続優勝した。5連覇を目指すことも考えたが「今まで学んだことを還元したい」と、検定を主催するNPO法人「東山動物園くらぶ」に入り、問題を作る側の一員になった。

 物心つく前から動物が好きで、2歳のころに両親に買ってもらったゾウとライオンのフィギュアをどこにでも持ち歩いた。小学1年の時には動物図鑑をぼろぼろになるまで読み込み、載っていた200種類の動物をすべて暗記。同級生からは「動物博士」と呼ばれた。現在も動物に関する国内外の論文をインターネットなどで読み、知識の習得を続ける。

 神山さんは、出題される全50問のうち10問ほどの作成を担当。園内をくまなく歩いてネタを探し、同じNPOメンバーの岐阜大の学生らと一緒に案を練った。その1人で岐阜大応用生物科学部3年の古賀光莉(ひかり)さん(20)は「4連覇のチャンピオンが一緒にいてくれて心強い」と期待を寄せる。

 幼いころから家族で何度も訪れた東山動物園が今も大好きという神山さん。東山への「愛」はとどまるところを知らず、動物園内に新設されたフードコートのラーメン店「梦麺(むーめん)88」で3月からアルバイトをしている。「何度来ても飽きない、僕にとっての聖地。検定を通して動物園に恩返しできれば最高です」と話している。

 検定は29日午後1〜4時、東山動物園の「動物会館」で実施される。受験資格は小学生以上。参加費500円で、高校生以上は別途入園料500円が必要。先着80人。申し込みは東山動物園くらぶのホームページ=http://higashiyama-zc.org/=から。

(2016年5月7日 中日新聞夕刊11面より)
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