教育現場での相互連携協定を結んでいる名古屋市教委と中京大（昭和区）は、新たに大学と市美術館、博物館、科学館の３館による「ミュージアムパートナーシップ」を締結した。今後、特定の展覧会で学生の観覧料を無料にしたり、学生と連携したイベントを開いたりして、文化芸術面でも協力を深めていく。

　締結式は中区栄２の市美術館であり、中京大を運営する学校法人「梅村学園」の梅村清英理事長や下田一幸教育長らが出席。覚書に互いに署名した後、梅村理事長は「大学生が密に３施設と連携させていただき、より教養を高め、教育の連携を図っていきたい」、下田教育長は「芸術文化分野でも、強い絆を結ばせてもらった。中京大のチャレンジ精神を私どもに注入してもらえれば」と述べた。

　市教委と中京大は２０１４年４月に相互連携協定を結び、部活指導員としてスポーツ科学部の学生を学校に派遣するなど連携を深めてきた。学生の生涯教育活動も充実させようと新たに今回のパートナーシップを締結した。学習に必要な収蔵品の公開や学芸員の大学出張授業なども進めていく。　（蜘手美鶴）

（2016年2月1日　中日新聞朝刊市民総合版より）