中日新聞半田東部・阿久比販売店会による、小学生対象の夏休み特別講座「辞書引き学習法」が２３日、半田市のアイプラザ半田であった。

　２０組の親子が参加、辞書引き学習を提唱する深谷圭助中部大准教授の講演を聴いた。

　深谷さんは「間髪」の正しい読みは「かんはつ」であること、「谷」の読み方「や」は東日本に多い方言的な言い回しで正式な読み方ではなく辞書にも出ていないことなどを説明。正しい言葉を理解するため、辞書の有益さを強調した。

　続いて、参加者は辞書引き学習を体験。持参した国語辞典を開き、知っている言葉を見つけると、付箋に書いて掲載ページに貼っていった。

　深谷さんは「難しい言葉ではなく、分かっている言葉を調べると新しい発見もある」と気軽に取り組むよう勧めた。「３カ月続けると効果がてきめんに現れる」と、データを交えて国語の成績や試験の結果が向上することも示した。（小蔵裕）

（2015年8月24日　中日新聞朝刊尾張版より）