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中日新聞掲載の大学記事

2015.08.11

町家試し住みのススメ 宿泊施設金沢に開業

 金沢市橋場町にある築90年を超える空き町家が1棟貸し切りの宿泊施設「橋端家(はしばや)」に再生され、17日にお披露目会があった。(松瀬晴行)

 再生事業は、個性的な物件を紹介するサイト「東京R不動産」を運営するスピーク(東京都)と、建築設計や不動産仲介などを手掛けるE.N.N.(金沢市)が共同企画した。

 宿泊も飲食もすべて1カ所で完結するホテルのような施設ではなく、「金沢の住人になったような気分で過ごせる宿」をコンセプトに、2カ月ほど前から両社のスタッフのほか金沢工業大の学生らの協力も得て改修、整備を進めてきた。

 大正時代の建築とされ、木造2階建て73平方メートル。1階はだんらんスペースの和室2室のほか、新たにシャワールームを設置し、戸室石の古材と九谷焼のかけらを使った靴脱ぎ場がある庭園を整えた。2階には寝室2室がある。

 この町家の所有者は現在海外在住で、10年ほど前から空き家に。所有者から借り受け、承諾を得て改修した。E.N.N.の小津誠一代表は「ここを拠点に近所で買い物をしたり、銭湯へ行ったり、出前を取ったりして金沢の生活を楽しんでほしい。『数日の試し住み』で気に入ってもらえれば、将来的に移住や定住につながるのでは」と期待する。

 最大6人収容。料金は税抜きで日−木曜が1万8000円、金、土曜、祝日の前日、繁忙期が2万3000円で、それぞれ1人につき1000円を加算。予約はポータルサイト「HOWSTAY」で受け付ける。

(2015年8月18日 北陸中日新聞朝刊16面より)

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