初代尾張藩主へのこし入れを再現したイベント「春姫道中」で、ヒロインの第１５代春姫役に決まった瑞穂区弥富町の金城学院大３年鈴木麻美子さん（２１）の認定式が１６日、春姫ゆかりの万松寺（中区大須）であった。

　春姫道中は１月に着工した名古屋城本丸御殿の復元事業で、早期復元を目指す市民グループ「本丸御殿フォーラム」が開催。ことしは４月１９日に、大津通など市中心部で時代絵巻を再現する。

来月１９日時代絵巻再現　『笑顔で頑張りたい』

　鈴木さんは７０人を超す応募から小論文や面接を経て大役を射止めた。この日は夢童由里子実行委員長から認定証を受け取ると、春姫が琴の名手だったのにちなみ、自身の特技の一つ、ハープの演奏を披露した。

　鈴木さんによると、父方の祖父は愛知万博誘致に尽力したことでも知られる鈴木礼治前知事。「生まれ育った大好きな名古屋。私もできることはないか」というのが春姫役に応募した主な理由という。「しっかり者だったという春姫を目標に、当日は笑顔を絶やさず頑張りたい」と抱負を語った。（小笠原寛明）

（2009年3月17日　中日新聞朝刊市民版より）