社会福祉の担い手育成のため、美浜町の日本福祉大と滋賀県長浜市の長浜高校福祉科は１９日、「高大接続福祉教育プログラム」の協定を結んだ。日福大が長浜高へ講義内容をインターネット配信するほか、半年に一度は教授を派遣する。

　４月からスタート。福祉現場の諸課題や児童心理を学ぶ大学の講義「福祉社会入門」を、ＤＶＤやインターネットを通じて、高校での学習に役立てる。日福大は長浜高からの推薦入学に応じ、生徒の受け入れ枠を各学部に設ける。一方、同高は日福大生を教育実習生として受け入れ、実習指導をする。

　協定の調印式で、同高の岩崎陽子校長は「新しい福祉教育の出発点になる」と強調。日福大の宮田和明学長も「滋賀には４００人超のＯＢがいる。同窓の力も活用し交流も深めたい」と期待を寄せた。（勝間田秀樹）

（2009年1月20日　中日新聞朝刊知多総合版より）