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中日新聞掲載の大学記事

2014.07.23

被災地の今 話し、学ぶ 美浜・日福大 福島大生ら招く

 福島大(福島市)の災害ボランティアセンターの学生4人と、行政政策学類の鈴木典夫教授(53)を招いた学習会が21日、美浜町の日本福祉大美浜キャンパスであった。東日本大震災や福島第一原発事故から3年が過ぎた被災地の現状を、同大の学生26人と教職員4人が学んだ。
 
 日本福祉大と福島大は協力して、2年前から、放射能を気にせず海水浴場など屋外で遊んでもらおうと、福島県の子どもたちを知多半島に招いている。3年目の招待を8月に控え、現状を知ろうと、同大災害ボランティアセンターが学習会を企画した。
 
 鈴木教授は、保護者の間で放射能への影響を気にするかどうかで温度差が広がっていることや、屋外で遊ぶ機会が減って小学生の運動能力の低下が見られることを説明。子どもたちが前向きな気持ちを持っていることや、生き物などの自然と触れ合う機会を求めていることも紹介した。
 
 双方の学生は意見交換し、日本福祉大の学生は「福島の子だと意識せずに関わりたい」、福島大の学生は「福島の子どもたちの声を聞いてほしい」と述べた。(吉岡雅幸)

(2014年7月23日 中日新聞朝刊知多版より)
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