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2014.07.23
悲惨な従軍体験語る 市立大 元日本兵の近藤さん
太平洋戦争で、中国戦線や沖縄戦に従軍した元日本兵の近藤一さん(94)=三重県桑名市=の講演が20日、瑞穂区の市立大であり、学生や市民ら約110人が参加した。
近藤さんは「人間でないことをやってしまった」と中国での生々しい加害体験を告白した。沖縄戦を振り返り、「われわれが一発撃つ間に、相手は5〜10発撃ってきた。そのぐらい兵器の能力に差があった」と述べた。
無謀な戦争で多くの兵士の命が奪われたとして、「計画する偉い人はぬくぬくとしたところにいる。最前線に立つのはわれわれ民衆で、捨て石にさせられた」と涙を流した。
各界の講師を招き、同大などで19日から3日間開かれた「愛知サマーセミナー」の一つとして、不戦兵士・市民の会東海支部が主催した。
(栗田晃)
(2014年7月23日 中日新聞朝刊市民総合版より)
近藤さんは「人間でないことをやってしまった」と中国での生々しい加害体験を告白した。沖縄戦を振り返り、「われわれが一発撃つ間に、相手は5〜10発撃ってきた。そのぐらい兵器の能力に差があった」と述べた。
無謀な戦争で多くの兵士の命が奪われたとして、「計画する偉い人はぬくぬくとしたところにいる。最前線に立つのはわれわれ民衆で、捨て石にさせられた」と涙を流した。
各界の講師を招き、同大などで19日から3日間開かれた「愛知サマーセミナー」の一つとして、不戦兵士・市民の会東海支部が主催した。
(栗田晃)
(2014年7月23日 中日新聞朝刊市民総合版より)